日本自動車査定協会は昭和41年(1966年)6月1日に通商産業省・運輸省(当時)の許可を得て、
自動車産業界の総意の下に業界からの寄付により、「中古自動車の公正な価格、機能の査定等
を行うことにより、その流通健全化を図り、自動車の普及発達に寄与することを目的として」、財団
法人として設立されました。
 わが国の自動車産業は当協会が設立された頃に比べると、自動車の国内保有台数も平成29年
(2017年)3月末には、81,260千台に達しており、実に驚く程の成長を遂げました。
 自動車の増加は、中古車市場の拡大に繋がり、取り引きされる中古車の台数に飛躍的な伸びを
もたらし、近年中古車登録台数は新車登録台数を上回っています。
 このような市場の変化を受けて、この間、昭和54年(1979年)4月には、査定制度の抜本的な改正を
行い、新しい中古自動車査定制度を導入し、制度の対象を新車業界だけでなく、中古車専業界にまで
広げました。これによって、査定制度は自動車業界に広く定着、浸透が進み、「中古自動車査定制度
運営規程」の第1条に定められた「・・・消費者の保護並びに自動車の流通秩序維持・・・」に大きく役立
っています。当協会は、常に査定業務実施店や中古自動車査定士の声にも耳を傾け、時代が要求する
査定制度であるよう検討、研究を継続しています。
 査定制度の普及を促進するため、「中古自動車査定士」の技能検定も当協会の主要業務として、
毎年定期的に全国一斉に実施しており、査定士数の充足率向上に努めてきました。その結果、平成
29年3月末には全国の販売店に所属する登録査定士数は13.4万人に達しています。更に査定業務を
実施する販売店(査定業務実施店)の数も、7,827店となっております。、
 自動車社会は成熟期に入ったといわれています。中古車はますます重要度を増し、その流通もIT革
命をバックにインターネット取引の拡大、オークションの発展と、環境は大きく変わって来ました。当協会
では査定制度を管理運営する一方、この変化に対応するため、査定士が新しい知識の取得と技術の
向上を遂げるよう充実した教育にも努めていますが、その他、当協会自身も販売店からの依頼を受け
て専属査定士(協会職員)が下取車の査定や割賦販売に係わる解約車の査定を行っております。
 自動車大国となった日本の中古自動車は、数多くの国々へ輸出されていますが、それらの中古車の
品質検査も査定協会の重要な業務として行っています。
 査定業務ばかりでなく、中古車に関する情報提供も大きな事業の柱です。中古車価格情報誌として
「シルバーブック」、「イエローブック」、査定や中古車販売の参考資料として車の仕様・グレードを判別
するための「査定ガイド」を定期刊行物として発刊しています。また、平成12年度下期からは、インター
ネットによる情報提供事業(JAAI-Net)を開始するなど多角的な活動を続けています。
 毎年実施される商品中古車に対する自動車税の減免に際して、商品中古車確認証明業務も当協会
が委託されて実施しています。
 当協会は平成24年4月に一般財団法人として新たなスタートを切りました。




一般財団法人 日本自動車査定協会

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査定協会とは